沖縄の歳時記
1月
January
January
沖縄の真冬。特に寒い日の気温は10~12度位まで下がる。季節風の強い日は風により寒さを感じる。大寒頃の寒さを沖縄では「ムーチービーサ」と呼び、月桃の匂いとともに鬼餅(ムーチー)や旧正月を迎える。
2月
February
February
寒波の繰り返しの中で、ひと雨ごとに暖かさが増す。黄砂を伴って春一番が吹き鶯が鳴き始める。本島北部や慶良間諸島では、ケラマツツジが開花する。
3月
March
March
春を飛び越して初夏を思わせる天候になる日もあるが、上旬には北東季節風が吹いて冬の寒さが残る日もある。海上では荒天期間が一時的に現れるが、陸上の風の強さは長続きせず、日に日に暖かくなってくる。清明祭や浜下りの行事がある。
4月
April
April
初夏。四季のはっきりしない沖縄にも、「うりずん」という季語がある。沖縄で最も気候のよい月で、中旬からは、本島でデイゴの花が咲き各地で草蝉が泣き始める。「うりずん」がすぎるとやがて「若夏」がやってくる。
5月
May
May
若夏。上旬から蒸し暑くなり中旬には梅雨にはいる。このころから6月中旬までは雨が多い。沖縄の梅雨期は、数日間の中休みがあり日差しも強い。夏への衣替え。
6月
June
June
旧暦5月4日のハーリーとともに梅雨が明けやがて熱帯夜が続き夏至南風が吹く。夏至南風は、南南西の季節風のこと。この風が吹くと高温(30度)、多湿(80%)の晴天が続く。ホウオウボク、ユウナ、オオゴチョウ、サンダンカなど、色彩豊かな花々が開花する。
7月
July
July
一年中咲くハイビスカスが強烈な太陽のもと、鮮やかさが一段と増す。梅雨明けから7月中旬までは、非常に天気がよく気温も最も高くなる。しかし最高気温は、本土各地に比べて高いほうではない。下旬になると近海に台風や熱帯低気圧が接近するが、めぐみの雨をもたらす。八重山諸島では、豊年祭プーリィ(五穀豊穣を祈願する)が催される。
8月
August
August
珊瑚礁の海は、その碧さを濃くする。海洋性気候のため、日陰にはいると涼風があってしのぎやすい。バンジロウの果実やパイナップルの最収穫期を迎え、アダンなどの夏を代表する植物が見られる。この時期には、大綱引き、七夕、エイサーなどの大きな行事が催される。
9月
September
September
中旬まで盛夏。下旬からは、日差しもいくらか弱まる。最高気温は、30度以上になるが夜間の気温は、25度以下になって朝夕はしのぎやすい。残暑の中でやがてススキが穂を出し、中秋の名月を迎える。旧暦8月15日、臼太鼓や獅子舞が催される。
10月
October
October
月初めから朝夕はしのぎやすくなり、だいぶ秋らしくなる。月の中旬まで日中はまだ暑いが、下旬からは秋晴れの日も多くなり、天気が安定する。一年のうちで最も良い気候となる。
11月
November
November
秋の気配が濃くなる。下旬になって冷たい風が吹き出すとサトウキビの穂が出揃い、ポインセチアは真紅を増す。北東の季節風は一週間ないし10日間の間隔で吹き、風の吹き始める頃は曇りの天気になりやすいが、月をとおして天気は良い方である。
12月
December
December
月の初めから初冬に入る。この頃から曇りの日が多くなり、日々の日照時間は短くなる。海上ではしける日が多くなる。冬至の頃になると強い寒波が吹き真冬となる。この寒波は強い北風と雨を伴い数日にわたって肌寒い天気をもたらす。
※沖縄観光コンベンションビューロー発行「沖縄のまつり」より引用
沖縄の降水量・気温・海水温(那覇) ※参考